HPのノートパソコンの変態キーボード配列の記事でタッチパッドの誤操作について取り上げた。

最近のラップトップPCはタッチパッド(トラックパッド)がかなり大きいものが多い。
昔よりも、ホームポジションに手をおいてタイピングする際にタッチパッドに右手の腹が接触してしまう作りの機種が増えている。
本稿では、この問題に対処するためのノートPC選びの基準を記す。
追記:2023年の新品Windowsノートはパームリジェクションがかなり賢くなっている。ホームポジションからのずれは今でも気になるが、手の腹の接触による誤作動はもう気にしないでもいいのかもしれない。
自分はタッチパッドがどこまであっても大丈夫な人か
ノートパソコンを初めて買う人や久しぶりに買う人は、目当ての機種ではなくてもいいので、ノートパソコンのキーボードを試打してみて、自分がストレスの無い打ち方をするためにはトラックパッドがどこまでの範囲に収まっているのが良いかを検討すべきだと考える。

例えば、写真のHP ENVY x360 2018年モデルでは、右側のタッチパッドがLと;の間まで伸びている。
個人差はあるだろうが、自分の場合はタッチパッドがKよりも外に出ているとタイピングにストレスを感じる。
タッチパッドの大きさと左右への偏り
タッチパッドの大きさはメーカーやモデルによって異なる。
自分の印象では、メーカーごとの傾向は以下の通り。
タッチパッドが大きい・・・Dell XPS、 Microsoft Surface
右端に列がありタッチパッドが右に寄ってしまっている・・・HPのリテールモデル(ENVY、SPECTRE、PAVILLION)、MSIやASUSの一部機種
タッチパッドが比較的小さめ・・・LenovoのThinkPad,Ideapad、富士通・NEC・VAIO・Let’sNote・Dynabook
こうみると、日系メーカーは(Lenovo傘下、ファンド傘下、鴻海精密工業傘下ではあるものの)、タッチパッドとキーボードの操作性については繊細な気配りで作られていることが分かる。
外資系メーカーと比べるとスペック対比で割高ではあるが、この点は適正に評価されるべきと感じる。
ファンクションキーでタッチパッドを無効にできる機能
一部の機種には「ファンクションキー+メーカー設定のキー」という操作で、タッチパッドの有効/無効をワンタッチで切り替えられるようになっている。
ファンクションキーにたちパッドのアイコンが書いてあるものはおそらくこの機能が使えるはずだ。
自分は、NEC、Dynabook、ASUSの機種で見たことがある。
残念ながらHPのリテールモデルには無い。
MacBookのパームリジェクション
自分はMacBookProの2016年モデルを2年ほど使っていたが、実はこの間にトラックパッド(タッチパッド)への誤操作が気になったことは無い。
これは、Macは手の腹によるトラックパッドへの接触を無効化するパームリジェクションという制御を採用しているようだ。
Macは巨大なトラックパッドを採用する代表的な機種だが、自分の打ち方では手の腹による接触がストレスになったことはなかった。
Macは実機打鍵できる店も多いので、気になっている方はぜひ試してみてほしい。


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