渋くなるばかりのLINEペイ特典クーポンとLINE決済事業の歴史

ライフスタイル

LinePayは現在、過去のポイント獲得実績で決まるステージに応じて割引クーポンを配布している。

だが、11月の配布クーポンがかなり渋くなった。

具体的には、吉野家、松屋、すき家、日高屋、リンガーハットのクーポンについて、前月までは1会計につき100円引きだったのが、11月配布のクーポンでは会計金額の8%引きになっている。
500円の会計であれば100円引きは20%オフに相当するので、大幅な改悪である。
一応、1250円を超える会計をする場合は100円オフよりも8%オフの方が有利だが、これらの店は1人で簡単に食事を済ませる時にお世話になることが多いため、改善となる顧客はごく少数だろう。

LINEの決済事業の歴史

Lineの決済事業は

新しいことを始めると最初だけ大盤振る舞いし、その後はガツンとしょぼくする

この繰り返しだ。

実はLINE Payというサービスは2014年12月に始まっている。
ただ、自分も含めて多くの人がこのサービスを認識したのは、2016年3月にJCB提携のプリペイドカードをはじめてからではないかと思う。

JCBプリペイドLINE Payカード

この開始当初のJCB提携LINE Payカードは率直に言ってだった。
普段のショッピングでクレジットカードとほぼ同じ感覚で使用でき、常時2%ポイント還元された。
還元されたポイントはLINE Pay残高にチャージできるので、現金等価と言っていい。
だが、これは2018年6月のマイカラーの導入で終わりをつげる。

マイカラー

2018年6月に導入されたマイカラーは、前月の利用実績に応じてユーザーをランク分けし、還元率に差異を設けるという仕組みだった。

グリーン 前月に10万円以上決済 2%還元
ブルー 前月に5万円以上10万円未満の決済 1%還元
レッド 前月に1万円以上5万円未満の決済 0.8%還元還元
ホワイト 前月に1万円未満の決済 0.5%還元

変更前と同じ2%還元にするためには、毎月10万円以上LINE Payを使う必要がある。
これは、大きな買い物をしない場合は、公共料金を含めてあらゆる決済をLinePayにしてやっと達成できる領域である。

自分はこの改悪でLINE Pay熱は一気に冷めた。
クレジットカードではポイントがつくものが限られるモバイルSuicaのチャージ以外ではLinePayは使わなくなった。

ただ、この時期はLINEPayのコード支払いでは家電量販店や外食チェーンで使える大規模還元を行っていたので、この時期にLinePayを使い始めたという人は多いと思う。

本題からははずれるが、マイカラーの色にイエローとブラックが無いのは人種問題に配慮してのものだったのではないかとずっと思っている。

そして、このマイカラーも2年ほどで終わり、2020年5月からはLINEポイントクラブという新制度に移行した。

LINEポイントクラブ(現行)

2020年5月に開始したLINEポイントクラブも、ユーザーを4段階に分けて還元率や配布クーポンの枚数に差異を設ける。
これだけ見るとマイカラーの延長なのだが、現行制度では、三井住友カード提携のVISA LINEPayクレジットカードを保有していなければ全くポイントがつかなくなった。

コード決済やJCBプリペイドで月に10万円決済したとしても、上記のクレジットカードを持っていなければ全くポイントがつかない。ゼロである。

一応、2021年4月まではVISA LINEPayクレジットカードの還元率を3%にする大盤振る舞いがなされているが、これは所詮1年限定だ。

自分は期間限定の高還元率のためにクレジットカードを増やしたくなかったので、現行制度の開始以来モバイルSuicaへのチャージに使うのもやめてしまった。

 

これが4年間使ったユーザーから見たLINEの決済事業の歴史である。
参考になれば嬉しい。

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