AppleTradeInの査定は要注意【動作品iPadProが100円査定】

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Apple公式の下取りであるAppleTradeIn(アップルトレードイン)をはじめて利用しました。

今回下取りに出したのは2017年発売のiPad Pro 10.5インチ wi-fiモデル 256GBです。
使用期間3年でバッテリーはまだ十分にもちますが、打痕とダイヤモンドカット部分にすり傷がある品です。

中古の相場をチェックしたところ、当該モデルは美品が4万円台後半、動作品であれば傷があっても3万円台で取引されていました(2万円台は画面割れ等の深刻な難あり品が中心)。
一方、TradeInの上限下取り価格は34,000円ですが、TradeInに申込み時のセルフチェックに「AppleTradeInでは5ミリより小さいキズは査定に影響しない」旨の記載があったので、今回はTradeInを利用することにしました。

査定結果は100円

さて、驚くべきことにAppleTradeInにおける本機の査定結果は100円でした。
3年使用した中古品といえども、動作品iPadProストレージ256GBの値付けとして明らかにおかしい。

減額理由は「液晶にホワイトスポットが3つ以上あり」でした。

iPadPro10.5とホワイトスポット

ホワイトスポットというのは、以下のように、白の発色が他の箇所よりも明るくなる箇所をさします。

いわゆるドット抜け(無輝点)とは区別されます。
白の発色が明るくなるだけで、赤、緑、青の単色の表示が欠けるわけではありません。

この機種のオーナーの多くが大変心を痛めているとおり、iPadPro10.5は液晶のホワイトスポット(光漏れ、色ムラ、ブライトスポット)の発生報告が多い機種です。
(今回は関係ないですが、併せてタッチ無反応の報告もあります。)

自分は一度落下させて打痕を作ってしまったので反省すべき点がありますが、落下や強い衝撃を与えなかった場合も発生報告があります。
本件では通常使用していてもそれなりに発生する事象を理由に100円と査定されたことになります。
9万円で購入したiPadProが3年使用するとホワイトスポットが発生し100円にしかならないのです。
Apple製品は価格が高くともリセールバリューも高いという考えが大きくゆらぎました。

ホワイトスポットは分かりにくさに比して査定への影響が大きい

ホワイトスポットは真っ白な画面を表示しなければ分かりにくく、意識的に検証しない限り気が付かないことが多い症状です。
ただ、中古販売店の査定では結構深刻な減額理由として捉えられます。
iOS/iPadOSの初期設定画面真っ白な背景に”Hello”の文字が点滅するシンプルなレイアウトなのは、ユーザーエクスペリエンスを高めるためではありません。
おそらくAppleの協力会社や通信会社や中古販売業者がホワイトスポットの点検をしやすくするためでしょう。

ただ不可解なのは、Trade In申込時のセルフチェックにはこの「ホワイトスポットは減額」が明示されていないことです。
確かに「液晶の状態が良い」というチェック項目はありましたが、この文言から通常考えうるのは画面割れ等の傷のようなケースではないでしょうか。

難あり動作品の雑な査定

ネット上にはこのApple公式の下取りの100円査定の報告がいくつも見つかります。
想像するに、本件のホワイトスポットを含めて、NG項目に該当すると動作品でも100円にするような査定をしているのではないでしょうか。
中古販売店であれば、難ありの動作品には完品とジャンクの間の価格付け(本品なら1万円から2万円)をするのでしょうが、公式の下取りではこの間の値付けが飛んでいるような印象です。

おわり

以上です。
結局下取りは拒否したため、iPadProは私の手元に無事に返送されました。
今後は新製品を購入する際に「Apple製品はリセールバリューが高い」という認識はしません。
3年で100円になる可能性がある品として判断します。

そもそも、ホワイトスポットという言葉は査定結果の報告で説明無しで登場していいくらい一般的な用語だとは思いません。

コメント

  1. Appleさん より:

    私もまさにホワイトスポットで100円査定でした。キレイに使ってきたiPad pro10.5なのに!とイラッとしましたね!

    ホワイトスポットなる言葉をその時、初めて知りましたよ。100円になるくらいならオモチャとして使おうと考えて返却処理にしましたが、気分は悪いですよね。

    弱ってきたバッテリーは交換できても、ディスプレイは無理ってことなんでしょうね。

    • ton-life より:

      読んでくれてありがとうございます。
      100円査定はホントあり得ないですよね。。。
      手放すにしてもフリマや中古販売店ならもっとまともな値がつくので返却させて正解です。
      10.5インチProはスピーカーも良くリフレッシュレートも120Hzでホームボタン付きiPadの完成形だったんですけど、どうも前後のモデルと比べてホワイトスポットと無反応の報告が多い気がします。

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